彼女が亡くなってもう一年が過ぎる。親しい人が居なくなる事の淋しさを初めて経験した。亡くなった頃は、闘病の辛さからやっと解放されたね、楽になったね。とそんな思いだった。悲しいお葬式だった。彼女の遺影のスナップ写真がリビングの写真コーナーにある。満面の笑み。いつまでも若いまま。
昨夜両親は、同伴のパーティーに出掛けて行った。母は、美容院で髪を整え、単の着物と夏帯。着物を着る事と、それが板につくのは随分違いがあると感じる。あきらかに母は後者だと思う。高齢になり帯を結ぶのが大変なので、その時だけ私が手助けをしてあげる。いくつになっても女性は美しくありたい。私も、和服の似合うひとになってみたい。